近年、片付け・断捨離ブームの影響から、不用品回収業者の需要が高まってきています。
それと同時に、全国消費者センターに寄せられる不用品回収時のトラブル相談が増加している傾向もあります。
具体的には、 ・作業後に追加料金が加算された ・搬出時に建物内や他の家財の破損があった ・業者が回収した不用品が不法投棄され、依頼主が引き取りに行った 等の事例が挙げられます。
事前見積で多くのトラブルは回避できます
残念ながら、悪徳業者や違法業者も存在するのですが、業者側とご依頼主様側双方の認識の違いによって発生しているトラブルもあるのです。
例えば、不用品が大きな金庫だった場合、少人数で運ぶことは困難なため、人足を増やしたり特別な重機を用いたりする必要が出てくるため、その分の費用が嵩みます。 物件の階層によっても違いがあります。階層が高ければ高いほど、荷物を下ろしたり、建物内を傷つけないように通路を保護したりする作業が多く発生するので、自ずと時間がかかり、比例して費用もかかります。 私たちとしましても、ご依頼主様としては、ここまでの想像はつきにくいものだと感じております。
しかし、これらのトラブルは、事前見積もりをすることでかなり解消されると言って良いでしょう。
事前見積は現地調査がベスト
事前見積もりにも様々な形態があります。 写真での見積もりの場合ですと、下に埋もれているもの等、写真を見るだけではわからないものがあるため、作業後に追加料金が発生してしまうことがあります。 電話口などの口頭での場合、物量の感覚の違いからトラブルになることも考えられます。 例えば、「かき氷1杯」と聞いたときに、山盛りのようなかき氷を想像される方もいれば、その半分程度の量のかき氷を想像する方もいらっしゃるでしょう。回収でよく使われる、「軽トラック1台」にも同じことが言えてくるのです。
このような思わぬトラブルを避けるためにも、できれば、業者に実際に現場を見てもらう形態の事前見積もりをおすすめします。
また、インターネットが普及している昨今、ホームページなどから業者を探すこともあるかと思います。そういった場合、下記の点に注意していただけると、トラブルを避けやすいでしょう。 ・事前見積もりを行っているか ・資格(古物商許可、産業廃棄物収集運搬、遺品整理士)を保持しているか ・根拠が不明確で、料金が無料や極端に安価な場合は要注意 ・口コミサイトや実績を確認 ・複数の業者の見積もりを依頼し、比較検討する
見積書と領収書を受け取ったり、不用品回収後の処分方法等を確認したりしておくと、より安心です。
まとめ
不用品回収業者の悪徳業者や違法業者はごく一部です。業者に依頼することは大変便利ですが、自分から注意していくことも大切です。 トラブルに遭わないことが望ましいですが、万が一のこともありますので、予備知識として参考になれば幸いです。